自担の初主演ドラマを見た話

 

文豪少年第4話にて、我が自担川﨑皇輝くんがなんとなんと主演を務めました!本当にすごいことです。着々と夢を叶えている皇輝くんにしっかりオタクとして向き合うために、感想のブログを書くことにしました。長いです。そしてモロネタバレです。まだ見てない方はWOWWOWに加入されていたらWOWWOWオンデマンドでみれるのでぜひ!!!

 

 

 

皇輝くん主演の文豪少年第4話、素晴らしかったですね〜〜〜〜〜〜〜〜〜………

いや本当に言葉に表せないほど素晴らしくて皇輝さんのことがさらに大好きになって放心状態だったので感想言うの遅くてごめんなさいね本当に

 

 

せっかくだから文豪少年最終回が終わってからこのブログをあげようと思って書いてます

 

 

 

 

まず皇輝さんの演技、素晴らしかったです。

これは贔屓目です。贔屓目ですけど素晴らしかったです。Jr大賞演技がうまい部門余裕でランクインできます。

 

 

4話を見てから色んな雑誌を読み返していて不安だったと言っているのを見て、まず初めての主演という不安とメッセージ性の強いこのお話を私たちオタクに演技で伝えるという不安、そして名作だからこその映像化の不安、たくさんの不安があったからこそのあの最後頭を抱える役の演技なのかなと思いました。アイドルの皇輝くんの中にある不安が郷田くんの不安にしっかり表れていて本当にすごかったです。演技評論家でもなんでもないのに上からでごめんなさいね

 

 

 

 

 

 

この物語では、郷田くん、郷田くんの良心、ブックカフェにきた少年の3人を皇輝くんが演じていました。

 

 

 

郷田くんのお話からします。

 

郷田くん、初っ端から公園で犯罪心理学の本読んでるのイケメンでしたね〜〜〜、、、

 

何にも趣味がなくて犯罪に興味を持ち始めた郷田くんの元に突然現れた「良心」という存在。犯罪の本を読み始めた頃から良心が姿を現し始めたということは郷田くんの中で犯罪という法に触れる行為に少なからず罪悪感が芽生えていたのでしょう。郷田くんが「確固たる理念さえ持っていれば時に法律を超えて人を罰することも許されると思う」と言うと良心は「あなたは浅薄な道徳に縛られた私のような凡人とは異なり特別な存在だ」と郷田くんに言います。良心はあくまで郷田くんの心の中にあるものなわけですから、郷田くんは自分の中にある良心というものを浅薄な道徳に縛られた心だと思っているのでしょうか…

 

 

 

郷田くんは良心が置いていった双眼鏡を手にするとカーテンを開けて向かいの団地を覗き見します。(この時点で若干犯罪ですが…)

 

ここで女性を見つけ、さらにその上が空き部屋であることが判明。女性のことが気になって外に出た郷田くん。そこに彼女とお婆さんの姿。2人を見つめる郷田くんの表情はなにか悲しげでした。男に暴力を振るわれ歩いている時も辛そうな表情を浮かべていた彼女が心配なんでしょう。

さらに男が他の女性にも同じように利用しているということが分かり彼を殺めることを決心した郷田くん。

 

 

 

それを良心に伝えると良心は、「私は未だに無力で愚かな自分を感じたままだというのに。」と言います。郷田くんの中の良心はまだ新たな判断ができていないんでしょう。

良心を振り切って自分の感覚に正直になりその夜、遂に郷田くんは犯罪を犯してしまいます。

 

 

 

カバンから薬を取りだし女性の部屋のひとつ上の空き部屋のベランダに行った郷田くん。(薬どこから入手したんでしょうね…原作では殺す相手がお医者さんだから相手から盗んでましたが…郷田くんあんたどっから…) 

 

避難はしごを開け男が寝ていることを確認する郷田くん。ここくらいから若干迷いが生じていますね。

どうしよう、本当にこんなに簡単に人を殺してしまっていいのだろうか、でもここまで来たら後戻りはできない。

そうしてだんだん浅くなっていく呼吸。そして苦しげな表情。夜なので暗くてあまりよく見えませんが自分の思想がくずれ始めている郷田くんを演じる皇輝くんは本当に役者としてすごいです…本当に当時高校三年生…?

 

それでもここまで来たら実行します。

薬を一滴。

見事一発で命中し苦しみ出した男。

するとそれに怖くなってしゃがみこんでしまう郷田くん。

自分がやったことは正しいこと、そう自分に言い聞かせている感じがします。しかししばらくすると下からなにやら女性の声。彼女がベランダに出てきて死んでいる男を発見したようです。郷田くんは少し焦りますがこの後考えもしなかった音が聞こえてきます。女性が泣く声。慌ててもう一度避難はしごを開けると女性は変わり果てた男の姿に悲しみの涙を流しているよう。

驚きが隠せない郷田くんに更なる追い打ち。

彼女が傍に落ちていた薬の容器を見つけるとそれを自分で飲み干しました。

それを見てさらに混乱する郷田くん。なんで、彼女は男が死んで苦しみから解放され喜ぶはず、なんで、彼女も死んだのだろうか、自分は2人も同時に人を殺してししまったのか。息が乱れ、ぐるぐるぐるぐる考えながら部屋に戻る。

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、カーテンを開けると向かいの部屋にはたくさんの警察官と、周りには心配そうに見つめるアパートの住人。

 

 

 

 


そしてまた公園で頭を抱える郷田くん。自分がやったことは本当に正しいことだったのだろうか、自分の理念は本当に正しかったのか。

そこに、彼女が昨夜亡くなったと告げる良心。この時アップになった良心の口元は恐らく皇輝くんの本物のお顔ですね…

 

良心は更に彼女の母親が自殺を測ったことを郷田くんに伝えます。でも、良心は郷田くんの心です。なのに良心は郷田くんが知らないことを知っていた。どういうことでしょうか。私は、郷田くんはこのことを既に知っていたと思います。知っていたけど、信じていなかった、信じたくなかった。しかし良心からの告白によりその事実が現実味を帯びて郷田くんの耳に飛び込んだ。

 

そして更に頭を抱えてしまった郷田くんは良心に自分はどうすればいのかと問います。すると良心はこう答えます。

「道路に出て自分がやったことを叫んだらどうでしょう😊罪と罰の娼婦ソーニャがそうしたように」

 

さあここで、「罪と罰」という作品名が登場しました。この第4話では江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」とドストエフスキーの「罪と罰」という2作品の融合によって生まれた作品です。では「罪と罰」はどういうお話なのでしょうか。時間が無くてちゃんと読むことは出来ていないのですが簡単にあらすじを読みました。

 


頭脳明晰ではあるが貧しい元大学生ラスコーリニコフが、「一つの微細な罪悪は百の善行に償われる」「選ばれた非凡人は、新たな世の中の成長のためなら、社会道徳を踏み外す権利を持つ」という独自の犯罪理論をもとに、金貸しの強欲狡猾な老婆を殺害し、奪った金で世の中のために善行をしようと企てるも、殺害の現場に偶然居合わせたその妹まで殺害してしまう。この思いがけぬ殺人に、ラスコーリニコフの罪の意識が増長し、苦悩する。しかし、ラスコーリニコフよりも惨憺たる生活を送る娼婦ソーニャの、家族のためにつくす徹底された自己犠牲の生き方に心をうたれ、最後には自首する。人間回復への強烈な願望を訴えたヒューマニズムが描かれた小説である。罪と罰(ドストエフスキー)のあらすじ(ネタバレあり)・解説・感想 | 読む本.com

 


つまり、主人公は自分の信念が正しいと信じて悪を行う人を葬った。しかし思いがけずなんの罪もない人も殺してしまった。それにより自分の思想が崩れ最後は自首をする。

 


「屋根裏の散歩者」には第4話にでてくるような女性はでてきません。つまり、殺されてしまうもう1人の女性やその後の頭を抱える様子は「罪と罰」の物語から引用されたのです。

 


文豪少年のプロデューサーの井上さんは雑誌のインタビューでこんなことを仰っていました。

「川﨑さんの印象が生んだ2作品の融合です」

皇輝くんが井上プロデューサーに与えた印象、それがどのようなものなのかは別として、皇輝くんのことを「頭の回転が早い」と言ってくださった井上プロデューサーは皇輝くんが演じる郷田はただ人を殺すだけではダメ、そのあとの思想の崩れまで描いての川﨑皇輝主演の第4話が完成する、そう思ってくださったのでしょう。

 

 

 

お話に戻ります。

 

郷田くんはベンチから立ち上がります。そして良心に問い詰めます。「あなたは一体何者なんですか」と。すると良心は「私のことはあなたが1番よく知っているはずです」と言います。この時映っている口元と声は恐らく皇輝くんのものだと思います。そして良心が帽子を脱ぐとそこには郷田くんのお顔。(美しい)郷田くんは驚きます。これはどういうことなんでしょう。郷田くんはそれ以前にも良心の顔をしっかり見ていたはず。どういうことなんでしょうね、、、

 

良心は「私はいつもそこにいます」と郷田くんの心を指し、「さあ、行きなさい」と言います。この「行きなさい」は、私は罪と罰の主人公のように自分の罪を認めてこいと言われたのだと思います。罪と罰の主人公は娼婦ソーニャに言われて自首をした。郷田くんは自分の良心に心動かされ自主をしに行った。

 

すると郷田くんは気が付きます。

もしかしてあれは、自分の良心………???

ここで全ての伏線が回収されました。良心が最初に郷田くんに自分も同じだと言ったのも、郷田くんが悩む度に現れるのも、郷田くんが犯罪を持ち始めてから姿を現したのも、最後に行きなさいと促したのも。

全部、郷田くんの心だったからです。

 

 

 

ところで、「良心」ってなんでしょうか。これも調べて見ました。

良心とは、善悪・正邪を判断し、正しく行動しようとする心の働き。良心(りょうしん)の意味 - goo国語辞書

 


つまり良心は、郷田くんに犯罪を犯させた。そうすることで郷田くんの「確固たる理念さえ持っていれば時に法律を超えて人を罰することも許される」という理論が必ずしもそうなるわけではないということを身をもって郷田くんに実感させた。何にも興味がなくてつまらない生活を送っていた郷田くんが正しい道を生きるよう導いた。思えば双眼鏡で人を観察するよう促したのも犯罪理論を褒めたのも全部良心でした。そして良心は、その人が正しい道の生きるよう導く存在です。この物語では、良心→郷田くん の描写がほとんどです。郷田くんからの良心への問いかけや打ち明けは少ない。最後の自分はどうすればいいのか、という問いとあなたは誰なのか、という問いくらいです。自分の思想が崩れた時から、郷田くんは良心に向き合い始めた。

 

 

 

ここで郷田くんのお話は終了します。

 

もうひとつの物語、ブックカフェに来た少年に戻ります。

少年はブックカフェに来た時から冷静でした。しっかりした口調と、屋根裏の散歩者を渡された時に「犯罪推理物」と言っていることから、しっかり者で頭が良い、そんな人柄なんでしょう。しかしその後のマスターの証言により衝撃が走ります。

「君がバイクでぶっかった人はまだ生きてるんだよ」

えっ!?!?ってなりましたよね、、、この少年ひき逃げしてたん、、、、ってなりました、、、、しっかり者だからこそ自分のしたことが信じられなかった、そしてこのブックカフェに来た。少年が読んだ屋根裏の散歩者の物語は少年の頭で罪と罰と結び付けられた。

読み終えた少年は「なんかわからなくなってきた」と言います。「死んだ方がいい人間は死ねばいいと思っていた」郷田くんの思想と似ています。そして少年はバイクで人にぶつかっている上にその人を自分が殺したと思っている。その相手は少年の中で死ぬべき人間ではないと思ったから悩んでこのブックカフェに来たのでしょう。でもその思想に揺らぎが生じた。これも郷田くんと同じです。しかしマスターの「警察行って自分の罪を告白するべき」という言葉に心を動かされ、ブックカフェを去ります。ここで物語は終了します。

 


ブックカフェに来た少年と郷田くん、そして罪と罰の主人公、この3人はそれぞれ自分を客観視する存在からの後押しにより自分の罪を告白する決心をします。

 

 

 

 


私はここがこの第4話の大事なポイントだと思います。自分を客観視してくれる存在によって自分は生きているんだということ、そして郷田くんが良心によって道を正されたように、自分と向き合う心を忘れてはいけないということ、様々なメッセージが詰められていると思いました。

 

 

 

 

 

 

長々と書いてしまいましだが、とりあえず物語の感想はここで終わります。

 


第4話を見て、色々言いたいことがありすぎてすぐに感想をTwitterの下書きに細々と書き留めていたらまさかのその下書きが全て消え、もう書くのやめました。

でもそのあと皇輝くんが「考察してください」って言うから、私はもう一度はてブロに感想を書き始めました。

そしたらその下書きも消えました。

めげずに書きました。

書く度に消えました。

もうこれは無理だと思っていたら今度はブログでも皇輝くんが考察してくださいと言うから私はメモに書くことに決めました。そうして第4話が放送されてから早1ヶ月、やっとこの気持ちをみなさんと共有することができました。

だれか褒めてほしい本当に

 

 

 

 

 

 

 


皇輝くんのことをよく見て2作品の融合を生み出してくださった井上衛さん、素敵な音楽をつけてくださった窪田ミナさん、ずっと心に残り続ける作品を作ってくださった監督の保母海里風さん、そして、共演者として皇輝くんをものすごく支えてくださった冨手麻妙さん、青木健さんイッセー尾形さん、文豪少年を放送してくださったWOWWOWさん、文豪少年と第4話に関わってくださったすべての皆様に、少年忍者と皇輝くんが1歩成長する機会をいただけて、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

 


そして、川﨑皇輝くん。ずっとお芝居を特技にしたい、誰にも負けたくないと言っていいましたね。文豪少年のことをワクワクしながら話す皇輝くんや、演技に不安があると話す皇輝くん、毎回毎回、奥底にある「少年忍者でドラマに出させていただけることの嬉しさ」がすごく伝わってきました。誰に聞いても、皇輝くんの演技力に圧倒されたと言ってくれます。それくらい、素晴らしい演技力でした。文豪少年を通して、たくさんの雑誌やYouTube、文才少年など色々な経験をしている皇輝くんを見て、私は毎回、本当に応援する価値がある人を好きになったなと思いっています。文豪少年で学んだことをこれからもたくさん活かして、これからも突き進んでください。ロミオとロザラインで、生で皇輝くんの演技が観れることをとても楽しみにしています。

 

 

 

また皇輝くんがたくさんWOWWOWさんや色々なドラマで演技ができますように。

 

 

 

本当に本当に、ありがとうございました。